1. なでしこスクール32期5回目スクーリングまで
ー5回目の位置づけ
今はロードマップの「リサーチ→モデリング→商品設計」に進むプロセスの真っ只中です。
順子さんも商品を決めるまでが苦しいと仰っていますが、ここが本当に苦しいんです。
今まで”消費者”として生活してきた立場から、”提供者”側に立つ。
視点をガラッと変えるのは、なかなか難しいですよね。
2.商品設計に進むための“リサーチ沼”
リサーチシートに取り組む中で、
「私のしたいことに近い人が、これだけいるんだ!」
「無料でここまでやっている人がたくさんいる」と前回気づきがあった受講生さん。
私も振り返ると、当時はInstagramだけで情報を集めていたことに気づきました。
リサーチシートに取り組む中で、初めてXやYouTubeといった他の媒体にも目を向けてみたのです。
情報の取り方を少し変えただけで、まるで別世界のような雰囲気でした。
「ライバルって、こんなにたくさんいるんだ…!」と、驚いたのを今でも覚えています。
この媒体ではこの人が有名そう、あちらではあの人が売れていそう…と見ていくだけでも時間がかかります。
その大量に見ていく過程で、売れている人や自分の心に引っかかる人にフォーカスしていきます。
すると、商品を前面に出して『売る』力が強い方もいれば、提供者の『ストーリー』に魅かれる人もいる、という違いに気づくようになります。
自分の気づきの感度が上がっていくんです。
「この人の商品、気になるな。買ってみようかな」
「私はこういう売り方はしたくないな」という気持ちも、少しずつ見えてくるようになります。
ーリサーチの壁と乗り越え方
ここで大事なのが、「こういう売り方はしたくないな」と感じたら、
「じゃあ、どう届けたら自分らしいのか?」を考えていくこと。
そんな問いが大切なのだと、順子さんは伝えてくれました。
売れている人の手法をそのままなぞったり、型を教えることに特化した起業塾もあります。
たしかに、それは効率よく売上につなげる方法かもしれません。
でも、自分が心からやりたいことや、大切にしたい価値観に沿っているかどうかは、また別の話です。
特に私たち女性のように、人の気持ちに敏感だったり、共感を大切にしている人にとっては、やり方よりも“どう届けるか”が鍵になるのかもしれません。
「やりたいこと」を大切にするのはもちろんだけど、
「やりたくないこと」もちゃんと見つめておくこと。
それも、自分らしい働き方には欠かせない視点なんだなと、あらためて気づかされました。
ー無意識の行動パターンに気づく
受講生さんの日々の振り返り投稿を見ていると、無意識の自分の行動パターンに気づけるようになっているなと感じます。
たとえば、ある受講生さんは「衝動買いしてしまった」という出来事から、自分の違和感にしっかり向き合っていました。
こういう違和感に気づけること自体が、感度が高まっている証拠です。
「気づいたら、これまでと違う選択をしていこう」
順子さんがそう声をかけてくれたとき、ハッとしました。
日々のちょっとした行動の中にだって、自分を変えるきっかけはあるんですよね。
また、なかなか時間が取れない中で、「友人のSNSを見ない」と決めた受講生さんもいました。タイムマネジメントの工夫として、1日に30分の時間を自分のために確保したのです。
「この期間だけは集中しよう」
そんなふうに、自分との約束を丁寧に重ねていく受講生さんの姿に胸を打たれます。
「情報を追わなくても友情は壊れない。いまは、自分の目標に向かいたい」
その選択に込められた、静かな強さにとても共感しました。
3. スクーリング当日レポート
ーリアルな体験が気づきを生む
今回のオンラインスクーリング当日は、
「アイディアをリサーチシートに落とし込む難しさ」に多くの声が聞かれました。
ある受講生さんは、リサーチした方の無料体験に実際に申し込んでみたそうです。
「売り込まれている感じが強いな」「もっと話を聞いてもらいたいな」
「もう一歩押してくれたら決めたかも」
そんな体験から、「自分だったら寄り添いが感じられて、行動に落とし込める方がいい」という気づきがあったのです。
ネットで調べるだけではなく、実際に行動に移したからこそわかる空気感があります。
だからこそ、自分の商品やお届けしたいカタチが、少しずつはっきりしていくのです。
こういう1つ1つの経験も、自分の商品やお届けしたいカタチをはっきりさせる材料集めになります。
そして順子さんとの対話を通して、自分にできそうな商品案がさらに具体化していきました。
私自身、その様子を見ていて、まさにこれが『材料集め』なのだと実感しました。
ー商品づくりは“届けたい相手”で変わる
ある受講生さんは、リサーチを進めるうちに、最初に考えていた商品とは違うアイディアに心が動くようになりました。
「こっちのほうが、今の自分にはしっくりくるかもしれない」と感じたのだそうです。
気持ちが変わるのは、決して悪いことではありません。
誰に届けたいかを深く考えていくことで、自然と「この人には、こういう形のほうが合いそうだな」と見えてくるものがあります。
正解があるわけではなく、大切なのは試してみること。
今感じている小さな違和感に気づいて、手放す勇気をもつことも、確かな一歩になるのです。
ー家族と向き合いながら自分を貫く
ある受講生さんは、なでしこスクールに参加していることを、これまでご主人に話せずにいました。
けれど、ある日勇気を出して「話してみよう」と決断したのです。
「話せたことで肩の荷がおりた」
「これからは夫が家にいても、自分の課題に向き合えそう」
そんな気持ちの変化を、言葉にされていました。
母として、パートナーとして、そして「自分として」。
どの顔も大切にしながら選択していくことは、本当に大きなエネルギーが要ります。
だからこそ、その一歩を心から応援したいです!
4.商品を決める=“自分を決める”ことかもしれない
最初からピタッと当たる商品なんて、むしろ珍しいよ」
「まずは動いて、売ってみること」
順子さんのそんな言葉が、受講生さんたちの背中をそっと押しています。
完成形を最初からめざすのではなく、
「どんな人の力になりたいのか」
「その人に、どんな体験を届けたいのか」
そんな問いを重ねながら、自分の形を少しずつ探っていく。
それこそが、なでしこスクールでの“ビジネスのはじめの一歩”になります。
次回は、約1か月後になります。
きっとリサーチシートの沼を越えた受講生さんたちが、商品づくりをさらに深め、テスト販売に踏み出していくかもしれません。
お盆や夏休みなど、家庭の時間が増える中で、
それでも「自分の形」をつくろうと向き合っていくその姿を、私は今からとても楽しみにしています。
それでは、次回のレポートもお楽しみに!
執筆:なでしこスクール30期なーちゃん