【7】なでしこスクール32期 |ビジネスの本質は“課題解決”

みなさんこんにちは!
なでしこスクールの様子をレポート形式でお届けしている、なーちゃんです。

過去バックナンバーはこちら↓

【1】“私らしく働く”を叶える学びの場 なでしこスクール32期レポート、始めます!

【2】なでしこスクール32期|自分軸ワークで「私らしさ」が見えてきた!受講生のリアルな変化

【3】なでしこスクール32期|あなたの「当たり前」が商品になる!アイディア出しで見つける自分だけの価値

【4】なでしこスクール32期|「私だけのビジネスのタネ」を見つける!リサーチで深まる自分軸

【5】なでしこスクール32期|「選ぶことで、動き出す」商品設計と自分軸のすり合わせ

【6】なでしこスクール32期|商品づくりの“産みの苦しみ”と学び

 

なでしこスクールとは、

「起業経験ゼロの女性が、〈自分軸×ビジネス力〉を同時に磨き、“私らしく働く” まで伴走する起業スクール」です。

 

32期もいよいよ終盤。残すところはあと1回となりました。

今回のレポートは、前半で1か月の歩みを、後半ではオンラインスクーリング当日の気づきを紹介します。

迷いながらも進む中で、最終的にたどり着いたのは「やっぱりビジネスは課題解決なんだ」という気づきでした。

 

1. 1ヵ月の歩み

リサーチ沼からの発見

受講生さんたちは、この1か月も仕事や家庭と両立しながら、それぞれの歩みを進めていました。

中には、仮決めで進めたリサーチのおかげで、新しい視点が広がった方がいます。

『私は“こだわりがないこと”が、私のこだわりなのかもしれない。

いつも“人生”という広いくくりで考えているから、自分も仕事も家族も子どもも、

全部大切なんです。だからこそ、人生全体を見渡して考えることが、自分の好きなことだと気づきました。』

その気づきから、「自分の人生を自分でデザインする」というテーマで、次のリサーチを進めていました。

順子さんはその姿に対して、こうフィードバックしていました。

「こだわりがないことこそ、”らしさ”だよ。人生全体を見てバランスをとる在り方は、今の時代だからこそ新しく、多くの人の救いになる価値になるよ。」

リサーチに迷うこと自体が、「自分の軸」を再発見するきっかけになる。

その姿に“迷うことの意味”を見せてもらったように感じます。

 一方で、リサーチシートを進めながらも、アイデアが抽象的なまま足が止まってしまう方もいました。
「やりたい方向がたくさん見えるからこそ、どこに焦点を当てればいいのかが曖昧で、リサーチが進みにくい」という状態です。

そんな時に順子さんが投げかけたのは、シンプルで的確な問いです。

 「全部のお困りごとは解決できない。“最初に”誰に届けたい?」

そのやり取りを経て『これで進めます』と宣言した瞬間、迷っていた道が一本に絞られたように見えました。

私は改めて思いました。新しいことに挑戦していると、誰だってぐるぐるするものです。
やったことのないものに向き合うからこそ、視点が散らばったり、何を選べばいいか迷ったりするのは自然なこと。

だからこそ、順子さんは“じゃあ次はここに絞ってみよう”と、灯りをともすように、次の道筋を示してくれるのです。


受講生さんが自分で答えを出す力を持ちながらも、「ここだよ」と示してくれる存在があることで、安心して次の一歩へ進めるのです。

 

仕組みづくりへの挑戦

終盤に入って、フロント商品の「箱」を整えた受講生さんもいます。
販売の入り口を整えることは、アイデアを形にする大きな一歩です。

ここまでやり切る姿に、私は本当に尊敬の気持ちを抱きました。

今回は、無形の商品をどう売るのかを考えながら、ノートやThreads、ココナラといったツールを組み合わせて動線を形にしています。

「もし一人でやっていたら、ここまで進めなかった」と話されたその言葉が印象的です。

私が印象的だったのは、順子さんが持っている「教えられる幅の広さ」です。

SNSでの販売導線づくりから、オフラインでの商品設計まで、経験を踏まえて具体的にアドバイスしてくれます。

さらに、マーケットの違いや実際に必要なテクニックまで教えてくれるので、「仕組みづくり」の壁を越えられるのです。

整えた「箱」があるからこそ、これから届けたい人に届ける準備ができました。

次のステップへ進む姿が、とても頼もしく映ります。

 

想いを言葉にする「マイストーリー」

なでしこスクールのロードマップの総まとめでもある、マイストーリー。

「なぜこの商品を届けたいのか」に通ずる自分のエピソードを文章にしていきます。

みなさん、商品づくりと同時進行で“思いのエッセンス”を紡ぎながら、熱を込めて言葉にしています。

私自身、マイストーリーを完成させたときに「私の人生はこのためにあったのかもしれない」と深くつながる感覚を持った経験があります。

過去の体験や挫折、コンプレックス。それらをどう乗り越え、今の自分につながっているのか。

「だから私はこの商品を届けたいんだ」と湧き上がる想いを言語化する作業が、まさにマイストーリーなのです。

これは、これまで積み重ねてきたアイディアシート・リサーチシート・ペルソナシートの総まとめのような作業でもあります。

自分の半生を振り返りながら「この経験があったからこそ、今の私がいる」と腑に落ちる。
そこから生まれる商品やアイディアは「私だからこそ届けられるもの」という自信にもつながります。

だからこそ、商品づくりと並行してマイストーリーを創っていくことが大切なのです。
自分の中で商品と想いが結びつき、揺るぎない軸になっていくのを感じます。

さらに、なでしこスクールではこのマイストーリーを専任ライターさんがチェックしてくれます。
表現のプロの視点で整えてもらえるので、最終的に「届けられる言葉」として形にするところまで伴走してもらえます。

こうして受講生さんたちは、自分の過去と未来を結びつけながら、「私だからこそ伝えたいストーリー」を今、磨き上げています。

 

2.オンラインスクーリングでの気づき

卒業後も使えるロードマップ

今回のオンラインスクーリングは、全員がそろって参加できた貴重な回になりました。
久しぶりに顔を合わせて近況をシェアし合う中で、進捗の報告と「今の悩み」を共有しました。

受講生さん一人ひとりの歩みには差があります。

「もう商品設計まで進めている」という方もいれば、「リサーチの途中で足が止まっている」という方もいます。

でもそれぞれが、自分の背景や生活と両立しながら懸命に取り組んでいることが伝わってきます。

その中で順子さんから改めて語られたのが「ロードマップ」の意味です。

「この道筋は、なでしこスクールの中で使うだけではなく、卒業後に一人で自走していくときにも指針になるもの。もし期間内にすべて終わらなくても、このロードマップに沿って進んでいけば道は外さないから安心してね」

終わりが見えてきた今だからこそ、「ロードマップ=卒業後も使える道しるべ」というメッセージが心強く感じられます。

さらに、なでしこスクールには卒業後も相談できる場が用意されています。
だから「終わらなかったらどうしよう」と不安に思う必要はなく、自分のペースで進みながらも、いつでも戻れる道があるのです。

この日は”道筋を持つことの大切さ”を全員で共有できたように感じます。

 

ビジネスの本質=課題解決

スクーリングの中で、ある受講生さんが今のお悩みを話していました。
それを聞いた順子さんがすぐに気づいたのは、「ペルソナに縛られすぎて、人から入りすぎている」という点です。

順子さんは改めて、「ビジネスは課題解決。だから“課題ありき”で考えることが大切なんだよ」と伝えてくれました。

しかもそれは言葉だけではなく、これまで取り組んできたシートともつながっていました。

  • アイデアシート=世の中の課題を出す
  • リサーチシート=その課題を解決している市場を調べる
  • ペルソナシート=課題を抱える一人を深く掘り下げる

すべてが「課題」という軸で貫かれているのだと教えてもらい、参加者みんなが大きくうなずいていました。

私自身も、その瞬間ハッとしたんです。

「ペルソナを考える=相手像を描くこと」と思い込んでいたけれど、本当は「課題を解決する相手を見つめる」ことなんだと。

受講生さんの迷いは、実は私自身の迷いでもあって、順子さんのフィードバックで視点が広がったのを実感しました。

「ビジネスは課題解決」
何度も繰り返し伝えてくれるこの言葉が、じわじわと腑に落ちてきた瞬間でした。

 

「持っている強み」で戦える

リサーチに苦戦していた受講生さんが、順子さんにお悩みを相談していました。

そのとき返ってきたのは、とてもシンプルな問いかけです。

「身近な人から、よく聞かれることってありませんか?」

新しい知識を探すのではなく、自分が積み重ねてきた経験や強み。
それこそが誰かのお困りごとを解決する“答え”になるのだと、気づかされました。

その問いをきっかけに、「そういえば、パートナーシップの相談をよく受けるな」と思い出した受講生さん。

「それなら私に伝えられることがありそう」と、迷いが晴れたように表情が明るくなったのが印象的です。

悩みの中にいるときこそ、自分の強みは見えにくいもの。
でも、誰かとの何気ない会話から『これでいいんだ』と気づける瞬間があります。

その場面を目の当たりにして、私も“持っているもので戦う”ことの大切さを実感しました。

 

まとめと次回予告

今回のスクーリングは、それぞれが停滞していた部分や悩んでいた部分から、一歩を踏み出す瞬間を迎えた回でした。

ぐるぐると迷う中にも、新しい視点が開けるような気づきがあり、全員が確実に前へ進んでいるのを感じます。

『ビジネスは課題解決』という本質に立ち返り、『なぜ届けたいのか』を言葉にする大切さを実感できた時間でした。

残りは約2週間。いよいよ最終回を迎えます。

最終回のテーマは、事業計画シートや収支計画シートの発表です。

これまでの想いを未来の形に落とし込み、数字という現実面からも自分のビジネスを見つめ直す大切な機会になります。

「自分らしいビジネスの形」をどう描いていくのか、発表を私自身とても楽しみにしています。

ぜひこのレポートを読んでくださっているみなさんにも、受講生さんたちが少しずつ形にしていく未来の姿を一緒に感じ取っていただけたら嬉しいです。

 

 


執筆:なでしこスクール30期なーちゃん