【8】なでしこスクール32期 |“私らしく働く”一歩を未来へ

みなさんこんにちは!
なでしこスクールの様子をレポート形式でお届けしている、なーちゃんです。

過去バックナンバーはこちら↓

【1】“私らしく働く”を叶える学びの場 なでしこスクール32期レポート、始めます!

【2】なでしこスクール32期|自分軸ワークで「私らしさ」が見えてきた!受講生のリアルな変化

【3】なでしこスクール32期|あなたの「当たり前」が商品になる!アイディア出しで見つける自分だけの価値

【4】なでしこスクール32期|「私だけのビジネスのタネ」を見つける!リサーチで深まる自分軸

【5】なでしこスクール32期|「選ぶことで、動き出す」商品設計と自分軸のすり合わせ

【6】なでしこスクール32期|商品づくりの“産みの苦しみ”と学び

【7】なでしこスクール32期 |ビジネスの本質は“課題解決”

 

なでしこスクールとは、

「起業経験ゼロの女性が、〈自分軸×ビジネス力〉を同時に磨き、“私らしく働く” まで伴走する起業スクール」です。

 

全8回のオンラインスクーリングも、ついに最終回を迎えました。  

この5か月間で受講生さんたちは、自分と向き合い、商品を形にし、ビジネスの一歩を歩んできました。  

卒業式は「走り切った達成感」と「これからが始まりという希望」が重なる特別な一日でした。その瞬間を切り取って、お届けしていきます。

 

1. 卒業式までの2週間 ― ラストスパートの姿

時間との戦い ― 優先順位を選び取る

 

最後の2週間、受講生さんの歩みで特に印象的だったのは「限られた時間をどう使うか」という姿です。

やることは尽きることなく積み重なっていきます。

商品づくりや発信準備、予習復習に加えて、仕事や家事・育児とも並行して進める必要があります。

だからこそ、ポイントになるのは 「やらないことを決める力」 です。
1日はみんな平等に24時間しかなく、自分のために使える時間はほんの数時間。

その中で「今やるべきこと」を選ぶには、勇気を持って“やらないこと”を決める必要があります。

実際に、ある受講生さんは「スマホのスクリーンタイムが大きく減っている」と気づきました。それほどまでに、自分の時間を絞って取り組んでいます。

そうした取捨選択を繰り返す中で、ただタスクをこなすだけではなく「優先順位を見極める力」が鍛えられているのです。

ラストスパートの姿は、時間に追われる大変さの中にも「選び取る力」が光っていました。

その姿からは、起業に限らず日々を生きる上での大切なスキルが育っていることが伝わってきます。

これは、卒業後の働き方や暮らし方にもきっと生かされる力となるはずです。

 

迷いと可能性 ― 選ぶ力を育てる

また、ある受講生さんは「たくさんのやりたいことがある」という素敵な強みを持っています。

A案の商品も試したいし、B案のサービスにも挑戦したいと、同時に走ろうとする姿が印象的です。

どちらも魅力的だからこそ「どれを選ぶか」で迷う葛藤です。

そのとき順子さんは、こう伝えてくれました。


「やりたいものがたくさんあるのは素晴らしいことで、順調に進んでいることに乗るのもひとつの正解です。ただ、大事なのは、その中で“絶対これを届けたい”という想いが育っているかどうかなんです。」

想いの乗らない商品や事業を続けるのは、私自身も含め、多くの女性にとってはなかなか難しいこと。


だからこそ「自分の内側に芽生えた想い」が、外側のチャンスと重なったときに、最大の力を発揮するのです。

何人もの女性の起業の一歩目を見守ってきた順子さんだからこそ伝えられる、大切な視点だと感じました。

 

実践の一歩 ― お客様に届け始める

中には、実際にお客様に届けるための「箱」を整えた受講生さんもいました。
ここでいう『箱』とは、商品を届けるための仕組みや場のことです。

例えば、発信の場や販売プラットフォームを用意し「お客様と出会う接点」を作ることを指します。

箱が整うと、次のステップは『実際に届けること』。

そこで初めて、『どう発信すれば伝わるか』『どうお客様とつながるか』といった新しい課題に直面します。

商品を生み出すフェーズから、届けるフェーズへ。

やるべきタスクの内容も変わり、課題の壁も次の段階へ移っていきます。

しかし、それは実践を始めたからこそ直面できる“成長の壁”です。

行動の中でしか見えない課題に直面しながら、自分の言葉や方法でお客様に届けていく。

そのプロセスそのものが、次の学びにつながっているのです。

 

2. 卒業式スクーリング当日 ― 事業計画・収支計画の発表会

なでしこスクール独自の発表会

なでしこスクールの卒業式といえば、何といっても「事業計画シート」と「収支計画シート」の発表会。
これは、一般的な起業スクールでは珍しい、なでしこスクール独自の取り組みです。


商品を作ったり発信したりするのとはまた違い、自分の活動を“ひとつの事業”として言語化する作業です。

そこには地に足をつけた、「これをやっていく」という決意を自然と生み出す力があります。

事業計画シートでは、自分の理念やビジョンを言葉にします。  

なぜそれをやるのか。どう実現していくのか。実現したら社会にどのような変化をもたらすのか。  

それらを一つずつ掘り下げて考えていきます。 


収支計画シートでは、現実の数字を扱います。  

固定費や原価、価格設定をどうするか。  売上がどのくらいあれば損益分岐点を超えられるか。  

予想にすぎない部分もありますが、数字と向き合いながら検討を重ねていきます。

  

それでも「数字で見える化する」ことで、自分のビジネスを現実に引き寄せる感覚が生まれるのです。  

今回の発表会でも、受講生さん一人ひとりがこの2つのシートで自分の事業を言葉にしてくれました。  

「この商品でいこう」  

「こんなお客様に届けたい」  

「まずはここから始める」  

 

その言葉には、計画以上の熱がこもっています。  

一人ひとりが自分の言葉で事業を描いているのを聞きながら、私は胸が熱くなりました。  

ただ学んで終わりではなく、“事業として社会に出す”というステップを踏む。  

その覚悟を全員で分かち合えた瞬間は、緊張感と温かさが入り混じる、忘れられない時間になりました。

一人ひとりの現状と成長

卒業式での発表では、受講生さんそれぞれの“今”が浮かび上がりました。

すでに商品が形になり、発信を通じてお客様との接点を広げ始めている方には、  

発信の目的を常に意識し、一つひとつの投稿に意味を持たせることの大切さが伝えられました。  

 

また、商品の形がまだ大枠しか見えていない方もいます。  

その方には、2歩先・3歩先をどう具体化するかという、次のステップが示されました。  

ある方は「ビジネスとは、困っている誰かに届けるもの」という原点を改めて受け取り、  課題解決の視点を強く心に刻んでいました。  

それぞれ状況は異なっていても、順子さんの言葉は共通して  

「今の段階を肯定してもらえる安心感」と「次に進むための具体的な道筋」を受講生さんに与えてくれたように感じます。 

だからこそ、受講生さんたちは自分の強みを認めながら、最後まで挑戦を続けられたのです。  

その人らしさを認めたうえで、次の一歩を後押ししてくれる。  

なでしこスクールの場には、そんな力が確かにあると実感しました。

仲間と分かち合う最終日

最終日を迎えたとき、改めて感じたのは「仲間の存在の大きさ」です。

この5か月間、それぞれが仕事や家庭と両立しながら走り抜けてきました。

 

正直、受講生さん同士でじっくり交流する時間を十分には取れなかったかもしれません。

 

それでも、同じ課題に向き合っている仲間がいるというだけで、心強さがあります。
「一人じゃない」という安心感。

「忙しいのに、あの人も頑張っているから、私ももうひと踏ん張りしよう」

「その商品、素敵だな。私もお願いしたい」そうした関係性が自然に育まれていました。

 

印象的だったのは、ある受講生さんの言葉。  

「4か月前は、まさか自分がこんな場に立てるなんて思ってもいませんでした。本当に感謝です。」  

その一言に、私は胸の奥がじんわりと温かくなりました。  

 

挑戦と仲間があったからこそ生まれた言葉であり、それは数字や計画には表れない、この場ならではの宝物だと感じます。  

 

卒業式は、挑戦の証と感謝の想いが重なり合う、特別な時間となりました。

 

3. まとめ―  5か月の旅の先にあるもの

この5か月、受講生さんたちは「ゼロから始める起業」に挑んできました。  

模索しながらも、自分の軸を言葉にし、商品や事業へとつなげていったのです。

 

完璧をめざすことよりも、「まず一歩を踏み出せるようになった」こと。  

その変化は、これからの挑戦を支える確かな土台になっています。 

 

そして「仲間と一緒に学び合えた」こと。  

それは、なでしこスクールだからこそ得られる大切な宝物です。

なでしこスクール32期の旅は、これで一区切りです。
けれど、“私らしく働く”挑戦は、これからが本番。

ここで生まれた想いとつながりを胸に、それぞれが自分のステージへ歩みを進めていきます。

私もまた、卒業生・運営の一員として、その姿をこれからも応援し続けたいと思います。

読んでくださったみなさんも、「最初の一歩」を思い浮かべてみてください。  

最初の一歩を踏み出すのは、不安や勇気がいることかもしれません。

  

だからこそ、その一歩を安心して踏み出せる場として、なでしこスクールがあります。  

一緒に“私らしく働く”未来へ、歩んでみませんか?

 

 


執筆:なでしこスクール30期なーちゃん