【6】なでしこスクール32期|商品づくりの“産みの苦しみ”と学び
みなさんこんにちは!
なでしこスクールの様子をレポート形式でお届けしている、なーちゃんです。
過去バックナンバーはこちら↓
<【1】“私らしく働く”を叶える学びの場 なでしこスクール32期レポート、始めます!>
<【2】なでしこスクール32期|自分軸ワークで「私らしさ」が見えてきた!受講生のリアルな変化>
<【3】なでしこスクール32期|あなたの「当たり前」が商品になる!アイディア出しで見つける自分だけの価値>
<【4】なでしこスクール32期|「私だけのビジネスのタネ」を見つける!リサーチで深まる自分軸>
<【5】なでしこスクール32期|「選ぶことで、動き出す」商品設計と自分軸のすり合わせ>
なでしこスクールとは、
「起業経験ゼロの女性が、〈自分軸×ビジネス力〉を同時に磨き、“私らしく働く” まで伴走する起業スクール」です。
32期も開始から4ヵ月が経過し、終盤に差しかかってきました。
前回のレポートでは「商品設計と自分軸の向き合い方」についてお伝えしました。
今回は、スクーリングまでの1か月間に見られた受講生さんたちの葛藤と、当日の様子をお届けします。
1. スクーリングまでの1か月間
ロードマップどおりに進まなくても大丈夫
なでしこスクールには、5か月間の学びを整理したロードマップがあります。
5か月間のうち、このペースならひととおりの経験ができるという目安になります。
ですが、この1か月はロードマップどおりに進んでいない方も多いのが実情です。
けれど、それは決して「遅れ」ではありません。
なでしこスクールの学びは、子どものころの学校のように「期限までに必ず終わらせる」「形だけでも進める」ことが正解ではないからです。
大人になってからの学びは、日々の暮らしや仕事と重ねながら、自分にとって大事なテーマを育てていく時間です。
だからこそ、歩みは人それぞれで大丈夫。
実は私も受講生だったころ、「ロードマップどおりに進めなきゃ」と気にしてがむしゃらに走るタイプでした。
でも今振り返ると、それは形にこだわっていただけかもしれない…と少し後悔もあります。
だからこそ今は、「つまずくこと」「葛藤すること」「迷うこと」…
学びの中で起こるすべてが、その人にとって必要なステップだと感じます。
止まることを恐れず、つまずきも味わっていいのです。
そして何より安心できるのは、受講期間が終わっても仲間とつながれる場所があり、相談できる環境があること。
その存在があるからこそ、「今」を大切に学び続けてほしいです。
一番の難所「商品づくり」
前回・前々回のレポートでも触れたように、多くの受講生さんが「リサーチ沼」に立ち止まっていました。
そこから一歩進み、今は「商品づくり」の段階に入ってきています。
これまでの経験や興味関心、強みのどこを商品に活かせるのか。
リサーチを通して少しずつ見極めてきたからこそ、皆さんの方向性は見えはじめています。
ただ、日々の生活の中で新しい情報に出会ったり、「これで合っているのかな?」と迷いが出たり、止まりなくなるのも自然なことです。
せっかく定まりかけた方向性が、また揺れてしまう瞬間は誰にでもあります。
そんなときに大事なのは、一度“仮決め”をして進んでみることです。
「これでいいのかな」と悩む時間も必要ですが、止まり続けるのではなく、動きながら考えていく。
この姿勢がビジネス未経験の私たちにとって大切なのだと、順子さんも改めて伝えてくれました。
実際には、「あれもいい」「これもよさそう」と候補が次々と浮かびます。
その判断に迷うときは、順子さんのサポートを得ながらも、最後は自分で選び取っていく。
そこに悩んでいる姿こそ、商品づくりの壁に直面している証拠なのです。
夏休みや家庭との両立という現実 ─ 命の時間と向き合う
今回の期間は、ちょうどお子さんたちが夏休みに入る時期です。
受講生さんの多くはお母さんでもあるため、家庭での役割に時間を取られる場面が増えます。
「子どもと過ごす時間を優先したい」
「でも、自分の学びも進めたい」
そんな気持ちの間で揺れる方が多くいました。
さらに、日常の仕事も続いているため、どうしても自分の時間を確保するのが難しいのです。
家庭と仕事、そして学び。
この3つをどう両立させるかは、誰にとっても永遠のテーマなのかもしれません。
そんな中で出てきたのは、「完璧でなくていい、6割主義で進もう」という言葉です。
100%をめざすのではなく、仮でもいいから一歩を踏み出す。
そうやって進めるからこそ、学びを生活に重ねながら続けていけるのだと感じました。
なでしこスクールには毎日の振り返りや「すぐやる宣言」といったアウトプットの仕組みがあります。
この期間の宣言の中でも、受講生さんたちは”時間”について真剣に向き合っていました。
「私の命の時間は1日24時間。1秒1秒、死に向かって生きている。この時間、後悔しない?」
「やらない。やりたくないこと、面倒なこと、今ではないことを切り分ける」
「午前中が比較的動ける時間帯だとわかってきたので、その時間に講座や課題を進める!」と宣言した方もいました。
みんなそれぞれに自分の時間を見つめ直し、足すだけでなく“引く”ことも意識しながら、学びと暮らしの両立に挑んでいます。
2. オンラインスクーリング当日
参加できなくても、それぞれの現在地がある
オンラインスクーリングは開講時に日程が決まっているため、参加が難しい場合もあります。
参加してリアルタイムで想いを伝えられるのがベストではありますが、大事なのは参加そのものではありません。
日々の生活の中でどれだけ自分と向き合えているか。
そこが学びを前に進めるうえで大切だと感じます。
たとえば、定めたペルソナ(お客様像)のことを考えながら、「どんな悩みがあるだろう」「その解決につながる商品は何だろう」と思考を繰り返すこと。
この積み重ねこそが、商品づくりを前に進めていく原動力になります。
私もそうなのですが、多くの場合ペルソナは「過去の自分」と重なります。
「私が経験が、誰かの解決につながるかもしれない」
そう思えたとき、商品は単なる形ではなく「誰かの未来を支える手段」に変わります。
だからこそ、日々の発信やタスクに追われて苦しくなったときは、一度立ち止まって「私は何のためにこれをやっているんだっけ?」と目的を思い返すこと。
そこに立ち返ることで、また一歩を踏み出す意味が見えてきます。
こうした気づきを日々の中で積み重ねていること。
受講生さんたちの変化を感じられて、素敵だなと感じます。
受講生のリアルな声
スクーリングに参加した受講生さんは、転職したばかりで日々の生活に精一杯という方がいます。
新しい職場に慣れるだけでも大変な中で、なんとか時間を捻出して学びにも向き合っている姿が印象的です。
その方は「今の仕事」と「これから取り組みたい自分の仕事」がリンクしているからこそ、まずは現職をどう働きやすく変えていくかという課題に直面しています。
そこには、自分の起業につながる葛藤もあり、とても難しい局面だと感じます。
けれど、その方には状況を俯瞰して見る力がありました。
私だったら「目の前の仕事で手一杯」と投げ出してしまいそうな場面でも、その方は「今の経験を将来につなげる修業期間」と捉えたり、「どんな人ならビジネスパートナーにしたいか」と考えたりと、すでに経営者視点を持っていました。
もともとの強みもあると思いますが、それを引き出したのは、なでしこスクールでコツコツ学んできた“ビジネス力”なのかもしれません。
この学びが現職にも活かされているのを見て、私は「なでしこスクールは単なる起業の場ではなく、“私らしく働く”という人生のスタンスに影響を与える学びの場なんだ」と改めて実感しました。
忙しい日々の中でも、自分の働き方を見直す視点を持てること。
それが、なでしこスクールで得られる大きな力です。
小さな気づきを仲間と共有する価値
なでしこスクールは「うまくいっている自分」を見せる場ではありません。
葛藤していることも、うまくいかなかったことも、そのまま出していい場所です。
私自身、受講生として悩んできたからこそ強く思うのですが、ここは“失敗してもいい場”であり、“やってみることに価値がある場”なのです。
ある受講生さんが「考えがまとまらない」というお悩みを話したとき、順子さんが
「PDCAじゃなくて、まず“D(Do)”から始めてみよう」と伝えてくれました。
いわゆるPDCA(Plan計画→Do実行→Check評価→Action改善)のサイクルではなく、DCAP(Do→Check→Action→Plan)でのサイクルで進めてみる。
・Do(とりあえずやる)
・Check(やってみて見えた課題を振り返る)
・Action(改善して進める)
・Plan(やるべきことがわかってから計画を立てる)
状況を打破するには、この姿勢が大切なのだと感じます。
さらに、このやりとりを見ていた別の受講生さんが、「自分も同じように考えすぎていたけれど、まずは動けばいいんだ」と大きな気づきを得たのです。
一人の問いかけが、仲間全体の学びに広がっていく。
そんな波及の瞬間が、この場には確かにあります。
「まずやってみる。その後で軌道修正すればいい」
このサイクルを安心して回せる環境こそ、なでしこスクールの大きな魅力です。
完璧じゃなくても、大丈夫。
小さな気づきを仲間と共有し、試行錯誤しながら進めていくことが、何よりも大きな学びになるのです。
3. まとめ・次回予告
商品づくりに時間がかかるのは、それだけ自分自身の価値観や経験と深く結びついているからです。
ひとつひとつの迷いや葛藤は、「自分という輪郭を描き直す時間」そのものです。
形を整えること以上に、自分らしい働き方のスタンスを見つめ直す大切な過程だと感じます。
そして次回はいよいよ、セールスレターを作成しテスト販売へ動き出します。
これまで考えてきた商品を、実際に世の中にお届けしてみる段階です。
小さな一歩かもしれませんが、その一歩が誰かの役に立ち、社会に届いていくかもしれません。
その瞬間を、またレポートでお伝えしていきます!
執筆:なでしこスクール30期なーちゃん